家庭科室


第7話 良質な脂質でしあわせ脳を

「脂質」「脂肪」と聞くと、「脂肪太り」とか「脂っこいモノ」とか、なんとなくネガティブなイメージが浮かびますよね。そして脂肪はダイエットの敵!と敬遠しがちです。しかし、脂質はタンパク質、炭水化物と並ぶ三大栄養素の一つであり、これがなければカラダは動かないのです。

というわけで、今回は「脂質」(脂肪)について、私のノートを振り返りながらまとめてみたいと思います。ちょっとあやふやなところがありますがご勘弁くださいね。

脂質はエライ!

脂質の構成要素である脂肪酸の偉さをまとめたのが次の図です。惣兵衛さんは脂質はカラダを作るための「建材」とおっしゃっています。スゴイぜ脂質!こりゃあ大事にしないといけませんね。 

脂肪のとりすぎにご用心

脂肪のとり過ぎや、酸化した油を摂取することで有害物質が脂肪にたまってしまいます。この有害物質を脂肪毒といいます。これらの毒を廃するためにはどうすればいいでしょう。惣兵衛さんは食養生の観点に立ち次の図に示すようなことを話されました。

脂肪酸の分類

脂肪酸を分類した表です。字が汚くてわかりにくいかもしれませんがご容赦を。 

酸化しやすい脂質にご用心

飽和脂肪酸は肉の脂身やバター、チョコなどに含まれます。エネルギーは得られますが、一方、過剰摂取になりやすく、そして、過剰摂取はカラダに悪い影響を与えます。

断食マイスター講座では様々な具体例があげられましたが、その一例として、動物性たんぱく質のとりすぎと痛風の関係についてフローで表してみました。

 

また、環境問題と肉食についての話もあり、興味を持ったのでオマケとして付け加えておきました。

まとめ

脂質は細胞やホルモンをつくる人体の重要な栄養素です。なので脂質の摂取は重要です。しかし、それを過剰に摂ると健康に負の影響を及ぼします。特に動物性たんぱく質にもれなくついてくる飽和脂肪酸は要注意。オメガ3、オメガ6のような不飽和脂肪酸を適量にとることで、老化を防ぎしあわせ脳が実現されるのですね。ちゃんちゃん。

追記 「僕がソーベーズを選ぶ訳 ~エシカルな消費者へ~」

あるとき惣兵衛さんが「動物を食べる文化はなくなるでしょう」ということを言われました。その言葉を聞いて頭によぎったことを以下にまとめてみます。

 


以前、文科省から依頼を受け、「SDGs実現にむけた地域の未来を検討する岩手のワークショップ」という会の討議者になったことがありました。これは、地元にとってよりよい社会とは何か、SDGsに貢献するにはどのような取組が必要か、省エネにどう取り組むか、などについて、岩手の様々な事業主や学識経験者が集まり、「エネルギー」「社会」「環境」「経済」の4つの分野でそれぞれグループディスカッションを行い、施策や戦略を提言するというものでした。私は「環境」グループに入りました。

 

話し合いは何となく、地場産業の保護や、流通、エネルギー問題に関する行政の在り方のような方向に進んでいきました。そして、岩手の重要な産業である養鶏、養豚、酪農をどうブランディングして保護するかというカタチで話が流れていきました。それに対し、意見を求められた私は、叩かれることを承知で、こんなことを述べました。

 

「1kgの牛肉をつくるのに、11kgの穀物が必要、豚肉は7kg、鶏肉は3kgの穀物が必要とされるというデータがあります。このような穀物を途上国支援にまわすと、13億人の飢餓を救えるともいわれています。また、メタンガスの37%は、哺乳類の過半数を占める家畜のゲップなのだそうです。更に、例えば前沢牛や白金豚などのブランド肉は地元で地産地消されるというより都会で消費されています。環境という視点に立つのであれば、このような問題意識も忘れてはならないのではないでしょうか。」

 

私が述べた意見は、実は「断食マイスター養成講座」で惣兵衛さんから学んだことでした。惣兵衛さんは「断食」を軸としながら、食養生、生科学、幸福学など森羅万象に鋭くアプローチされ、その結果、私の中に生きて働く知識が生まれてくるのです。そんな惣兵衛さんが動物性たんぱく質について語る際に、環境問題との関連ということでこのことに触れられたのでした。

私はディスカッションの際、ふいにそのことを思い出して話したわけです。

 

私がsobe’s café を選ぶのは、もちろん我が師惣兵衛様の会社だからということでもありますが、心の底に、自分は、健康や幸せや環境や未来を考えるエシカル(ethical)な人間でありたい、そのことを納得したいという思いがあるからではないかと思います。

例えるなら、私が高校時代に同級生が井上陽水だユーミンだと言っているときに、はっぴいえんどを聴いている、そんな自分スゴイだろう、みたいな。

それは冗談ですが、でも、私が多くのクラウドファウンディングに協力したり、地産地消の応援消費をしたり、障がい者支援やNGOで途上国支援していることと地続きではないかと思っています。

ま、自分はエシカルな人間であろうと思いたいということは、現在そうではないということであって、実際私は、飽食で酒飲みで肉大好きなわけなのですが。

 

でも、sobe’s caféと惣兵衛さんに出会ったことで、脳内革命が起こり、このようにエシカルな消費者にソフトランディングしようとする自分を実感するとき、それをマクロな視点で類推すると、「動物を食べる文化はなくなるでしょう」という言葉が現実味を帯びて感じられるわけです。

 

コロナにしても、何にしても、大衆の多くは、行政、組織のリーダーに従属して生きようとします。そして、その従属の代償として、組織や体制や政治に「不満を言う」行為に逃げ込んでいるようにも思えます。

大切なのは、マジョリティである大衆、消費者がエシカルな存在になることではないか、そして、そのマジョリティが、もし同期共振すれば、どんなにすごいことでしょう。きっと世界を変えるエネルギーが生まれるのではないでしょうか。

 

そして、そんなエシカル消費を生み出す企業のリーダーが求められているのが今なのかもしれない。

 

そんなことを思ったのでした。