今回は、2次方程式の解と隣接3項間漸化式に関する問題を取り上げてみたいと思います。具体的に扱う東大の過去問は次のものです。
問題を解く前に・・
この問題を解く前に、当時生徒と交わした会話をもとに、ポイントを以下にまとめておきます。
例えば2次方程式 を考えます。
この方程式からどのような問題を作ることができるでしょう。
まず考えられるのは、解の公式で解を求める問題。それから解と係数の関係から、解の和と積を求める問題。さらに、対称式変形を利用して
を求めていく問題などが考えられますね。
さて、今 とおきます。
すると、 とできることから
すなわち、 という隣接3項間漸化式ができあがります。
この漸化式を利用すれば、anの偶奇や、1桁目の値を追いかけていくことができます。
ところで、 から一般項を求めるとき、
などを利用して解くのですが、結果として、
となることがわかりますね。
最後に、 について補足します。
とおくことができますが、このとき、
とおけるのがポイントです。
証明の肝は、
から、
とするところです。
このことから、
となり、
は、初項 公比 の等比数列になることがわかり、
が得られるのです。
では、それぞれの問題について、ホワイトボードにまとめた解説を以下に示していきましょう。
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