■ 5月11日(日)11.May (Sun)
【概況】
休業日。サマルカンドの宿舎にて教材研究等。
■ 5月12日(月)12.May (Mon)
【概況】
サマルカンド校に帰ってきた。学校に行ってみると、私の席の後ろに、「和敬清寂」の書が飾られていた。前回、職員研修会で茶道の理念について私が話したことを受けてヤスミナ先生が書いてくれていた。ヤスミナ先生は非常に才能豊かなる教員であり、かつ日本の文化や教育についてとても関心を持っている。
全校朝会の日だったが、今回の全校表彰者は、前回私がホワイトボードに書いていった懸賞問題に一番早く解答してくれた2人が選ばれたとのこと。日本型教育を積極的に取り入れてくれていて、これまた嬉しく感じた。午前はファジラ先生の3年生の数学の授業を参観。その後、7・8年生へのモデル授業を実施。午後は8・9・10年生への授業を行う。サマルカンド校では生徒の授業選択に自由度があって、多くの授業が習熟に合わせて複式で行われているのが特徴的である。サマルカンドラウンド初日から充実していてやる気が湧いてきた。
夜は車で1時間ほどのところにある魚料理の店に連れて行っていただいた。
朝、いつも私に数学の問題を聞きに来てくれる先生。
午後には、クラス対抗のクイズ大会が行われ私も審査員で参加。タシケント校では生徒が企画・運営を主導していたが、こちらでは、教師がリードして、かなりショーアップして運営している。教師集団が率先して楽しむという心意気、若さを感じた。また問題のジャンルに日本の文化に関するものを取り入れているのにも感心した。
●ファジラ先生の授業参観
3年生の図形の授業(角度について)を参観した。とても素晴らしい授業だった。まず、日常にあるもの、廃棄するものなどを上手に使いながら、お金をかけずにとても素晴らしい教具を作っていることに感心した。それら一つ一つを手に取ってみると、そこに込められた先生の子どもへの愛情と、数学という教科、教師という仕事への熱い思いが伝わってくる。教師はファシリテーターであれ、教師は教えすぎるな、などとよくいわれる昨今の日本の教育界隈であるが、子どもたちは、教師が発する、教科へのラブを感じるからこそ、自分も先生のようになりたいと学びに向かいだす。これがフランスの哲学者ルネ・ジラールのいう欲望の模倣(ミメーニス)であろう。教育技法のトレンドに詳しくて、ナナメ上から教育を語る人よりも、自分のまわり半径40cmから、愚直にできることを耕していく人にシンパシーを覚える。
オリジナルの手作り教具が素晴らしい。
● 7・8年生の授業
前もって順列・組合せの授業を行って欲しいと要請されていたので、しっかり準備して臨んだ。日本式ということもあって、お鮨の食べる順番をテーマにして、順列との関係から組合せの公式を導き、計算練習をした後、組合せの典型的な問題について紹介した。生徒にはtoo muchだったかもしれなかったが、モデル授業として今後ウズベキスタンの先生方の参考になるようにと思い、多くのタイプの問題を網羅した。数学科の教員だけでなく、多くの参観者があり、また、授業後副校長から保護者に向けてオンラインで今回の授業についての報告がされるなど、とても意義深い授業になった。あらためて、サマルカンドの先生方の意識の高さを感じた。
オクタム副校長からのフィードバック
●8・9・10年生の授業
8・9・10年生へは関数の授業を行った。関数というオファーがあったものの、どんな話をすればよいのかわからなかったので、直前に、担当の先生と打ち合わせをしたところ、関数の入門の話をして欲しいとのことだった。そこで、写像の話からブラックボックスをシェーマに、関数とは何かというところから入った。次に、直線上の運動をグラフに移す実験を行い、グラフの増減や凸性、最大最小などの話をした。後半は、グラフの平行移動と対称移動についてGrapesを用いながら一通り説明することができた。通訳の方は数学が全く苦手といっていたのですが、私の話を訳して生徒に説明しているうちに、数学の内容まで理解して、自分で説明せずにはいられない状態になるという面白いことが起こった。昔から苦手だった数学が分かったという喜びと興奮が手に取るように伝わってきて、これは教師冥利だなあと思った。その様子は動画にもある。
● その他(ディナー)
サマルカンドの郊外にある魚料理のレストラン。現在工事中であり、9月頃にリニューアルされるとのこと。
■ 5月13日(火)13.May (Tue)
【概況】
この日は1時間目に5年生の授業、午後は8・9・10年生のロシア語クラスへの90分の授業を行った。生徒の反応も良く、授業を行いながら様々なアイデアが浮かんできて、楽しく実施することができた。なお、この日は、サマルカンド国立芸術大学で日本フェスタを開催しているとのことで、午後の6年生の日本語の授業はそこで行われた。私も生徒を帯同して大学で見学や教授との意見交換などを行った。
● 5年生の授業
急遽入った授業だったが、三角形の角ということだったので、以前タシケントの生徒に実施した内容で行った。今回は通訳なしだったので英語で行うがなかなか厳しい面もある。とはいえサマルカンド校では、必ず担当の先生を含め複数の先生が入ってくれるのは素晴らしいことである。私の役割は、単に「数学教師」として授業をこなすことではなく、先生方のヒントになるような授業や教材を提供することなのだから。
● 8・9・10年生の授業(三角形の分類)
いただいたテーマは三角形の分類。簡単な分類の練習から始めて、その後メインとして、中線、垂直二等分線、角の二等分線、垂線について、三角形を折り込んで作成するという活動を行った。さらにそこから重心、内心、外心、垂心へと話をつなげた。ボロノイ図、ザビエルのゴム、錘を使った質点重心を求める実験等々、見どころ満載の授業で、私自身手ごたえを感じたし、参観した先生からも高い評価をいただいた。それというのも、一緒に授業を作ってくれたアザマット先生が、私の説明を理解した上で、生徒たちに分かりやすく伝え直してくれたおかげである。彼はとても優秀な数学とサイエンスの先生である。往々にして優秀である先生ほどプライドも高いので、他者の授業に関心を示したり学ぼうとしたりすることがないのだが、彼はまったく違う。私の授業を面白がり、学ぼうともしてくれる。そして私も彼からいろいろなことを学んでいる。それともう一人、子どもたちを愉快にエンパワーしてくれる超・通訳者のアマノフさんの存在もとても
大きい。
●サマルカンド国立芸術大学の日本フェスタ
お茶の体験があったが、これは中国式の様に思えた。
生徒たちは大学生と対話し、一緒に書道を行ったり、クイズを行ったり、楽しい時間を過ごしていた。
■ 5月14日(水)14.May (Wed)
【概況】
この日はとても盛沢山な一日だった。基本的にサマルカンドでは盛沢山な予定が組まれる。でもそれは、私に対する期待の現れであるし、一つ一つのコンテンツが私にとって貴重な学びの経験であり、とてもありがたく感じている。
午前中はロシア語6年生クラスに、パーセンテージの授業を行った。午後は、5~7年生を対象に最大公約数と最小公倍数についての授業を行った。また、若手の有望なICT教諭であるラスル先生の5年生の情報の授業を参観したがとても素晴らしく、STEAM教育のロールモデルともいうべき授業だった。
勤務後は、ディナーからレギスタンのナイトショーに連れて行っていただき感動の夜を過ごすことができた。
● 6年生の授業(割合)
20人の住民がいる島に女性が5人いるとき、女性の比率は何%かという問いから出発した。ここで私の意図は、5/20=0.25としたとき、0.25の意味は1人に対して0.25人と考えるということである。そして「1当たりの量×100人分」がパーセント(百分率)になるということ。ところが1当たりに戻して全体量を見つけるという考え方は、ウズベキスタンではほぼ使われず、比を作って「たすき掛け」という、いわゆる形式的な操作(計算)にしてしまう。ウズベク数学の「頭ではなく手で解く」という特徴がここにも現れている。しかし、これは日本も同様のことがいえていて、高校の三角比の単元などで気になる指導をされる先生がとても多いことを実感していた。
私は授業の前に、生成AI(Copilot)にロシア語と日本語を併記したパーセントの問題を作ってもらったところ、4択問題を5つ作ってくれたので、それを子どもたちと一緒に考えた。後半は応用編で、タレスが考えたピラミッドの高さを求める方法と、PISAの問題をとりあげた。やはり教師も生徒もみんな、たすき掛けのパターンでやりたがる。道は険しいけど、ウズと日本の数学教育を斬る糸口を見つけたようにも思った。
● 5~7年生の授業(最大公約数・最小公倍数)
最大公約数と最小公倍数というテーマが与えられたのだが、事前に打ち合わせが持てなかったので、とりあえず、分数の約分と通分、素因数分解、面積図、ユークリッドの互除法など各種取り揃えて準備して、後は生徒の様子を見ながら授業を行った。辛口の見方を敢えてすると、ウズベキスタンの課題は、考えることを嫌がる生徒が多いことである。思考・判断・表現が循環的、一体的に作用されていくのではなく、思考なしの表現が多いこと。そして教師が、答えを強制する介入を過度に行うことも見られる。日本の場合は「なぜ」を深掘って授業をすすめるが、ウズベキスタンの場合は、前後の脈絡を追わず、「事実」をひたすら網羅する。それこそが勉強なのだという考え方が根本にあるように思う。極端に言うと、小学校1年生にもアインシュタインの相対性理論の概要を暗唱させることが「すごいだろう」という価値になっているということである。この点について、自尊心を傷つけないようにどのようにアプローチしていくかが課題である。
授業の終わりに写真のような懸賞問題を出したところ、さっそく5年生のある生徒が私のところにかけつけてくれた。ユークリッドの互除法で最大公約数を求めるのが出題の意図なのだが、彼は力づくで通分したようである。本当はユークリッドの互除法のアルゴリズムの美しさを感じて欲しいところだが、めげずにとことん計算する力も数学の大切な要素ではある。チャレンジしてくれたことを称えたい。
● ラスル先生の5年生のITの授業参観
内容は、Wokwiというオンライン電子回路シミュレーターを用いて、ガスセンサーをブラウザ上で組み立て、実際のプロトタイプ装置と比較するという、とても高度な内容のものだった。リアルな装置を組み立てるのではなく、このようにweb上でシミュレーションを行うことは、コスト的な面からみても、また、子どもたちに「安全な失敗」から学ぶことを担保するという面でもよい実践であると感心した。
そして、私が最も感心したのは、この授業を「小学校5年生のスマートホーム~技術が人々の生活をどう助けるか」というプロジェクトの一つとして位置づけ、「テクノロジーが人間の生活を安全で快適にする方法を理解する」という大前提に立って行っているということである。
私はJISを立ち上げるときにカリキュラム開発に協力してきたが、STEM教育を取り入れたいという要請に対して、STEMではなくSTEAMでということを再三力説してきた。STEMの歴史を振り返ると、単に理数教科の知識と技能を高めることだけを目的とする教育は結果的に失敗し、イノベーションを生み出すには、A(Art)の視点の必要性が指摘され、STEMからSTEAMへという流れに変化してきたという経緯がある。
私は、科学技術が人間のQOLにどのように役立てるかとか、テクノロジーが世界の課題解決にどのように貢献できるか、といった問いを持つことがArtの視点であると考えている。
ちなみにOECDでは、従来の目的「Better Policies For Better Economy」を「Better Policies For Better Lives」と変えて、豊かな人生、健康と長寿、社会と連帯、自然と環境、安全と安心といった「well-being」の視点の重要性を指摘している。
今回のラスル先生の授業はまさに、STEAM教育の本質をつくとともに、well-beingを見据えた非常に志の高い授業であった。彼の授業のスピリッツが他の教科へと横軸に連携していくことで、JISサマルカンド校としての教育の方向性が生まれていくのではないかと思った。
今回のテーマ「技術はどのように人々を助けるのか」
日本型教育を意識して、スライドの表題には日本語も併記されている。
活動に入る前に、スマートホームの概念の説明や、このプロジェクトの目的は何かということを全体で確認する。ここが重要なポイントである。
C++でコーディングを行い、web上に回路を作っていく。かなり高度な内容である。
最後はオンラインでのクイズバトルゲームで、楽しみながら今日覚えたことのサマライズとリフレクションを行っている。
授業後にクラスをまわり、空気の汚染度を調査する。
● レギスタンのナイト・ショー
ナイト・ショーは毎日行われている。これを観るためにウズベキスタンに来る観光客は多い。
■ 5月15日(木)15.May (Thu)
【概況】
午前中は9年生ロシア語クラスで授業。午後は、教員対象のクイズ大会が行われた。
● 9年生の授業
コンビネーションについての授業。以前行った教材を基に担当の先生と共同で行った。いつも自撮りしているカメラがバッテリー切れで、通訳や参観者も来なかったので、今回もブロークンの英語で行わなければならなかった。
● 職員クイズ大会
先日はクラス対抗のクイズ大会が大々的に行われたのだが、この日は教員対象のクイズ大会が、テレビのクイズ番組さながらの雰囲気で行われた。クイズは5つのジャンルに分かれていて、3人一組のグループで正解を競うのだが、何と私のチームが優勝した。ロシア語とウズベク語で問題が出題されるので、私はグーグルレンズで問題文を読むのだが、歴史や文学の問題は難しすぎてさっぱりわからなかった。ところが、「日本の生活と文化」というジャンルがあって、それらの問題は全問わかったので、そこでチームに貢献できた。
ウズベキスタンの人たちはクイズとコンピテッションが大好きなんだなあとあらためて感じた一日だった。
■ 5月16日(金)16.May (Fri)
【概況】
この日は、ロシア語クラス3年生のモヒ先生の授業を参観し、その後モヒ先生のインタビュー動画を撮影した。その後、急遽3年生(ウズベク語クラス)のサイエンスの授業を行ってくれとのことで、ポリドロンや紙テープを使った図形を創造する学習を行った。
● モヒ先生(Мохичехра Саидмуродова)の授業
角についての授業だった。段ボールやマッチ棒など、日常にある様々な素材を使って教材を開発していることに大変感銘を受けた。授業後、教材づくりについて日本の先生方にも紹介したいと感じ、インタビュー動画を撮った。
15分の動画であるが、ぜひご覧いただき、ウズベキスタンの教育状況を日本の先生方に少しでも知っていただければ嬉しい。
モヒ先生のインタビュー動画
● 3年生のサイエンスの授業
急遽言われたので、とりあえず紙とハサミとノリ、そしてポリドロンを抱えてとりあえず教室に行き、子どもたちの顔みながら何をするか考えた。どんな内容でも、喜んでくれるので、言葉が通じなくても安心して教室に入ることができるのは自分の進歩でもあるなあと思った。
● オマケの話
4月1日から始まったウズベキスタンライフもこの日で45日を過ぎた。厚手のジャンバーを羽織って、夏物は持たずにこちらに来たのだが、昨日は37℃と、連日35度を超える暑さの中にいる。暑いし、髪もどんどん伸びてくるので、昨日近所の床屋さんに連れて行ってもらい散髪をした。日本と違って、ハサミはあまり使わず数種類のバリカンでためらいなくどんどん刈り上げていく。頭は、白菜やキャベツをゴシゴシ洗うように素早く洗う。あっという間にウズベクヘアになった。
床屋の後は、皆さんとディナーパーティーにでかけた。
サマルカンド校はとても親身になって対応してくれる先生が多い。
■ 5月17日(土)17.May (Sat)
【概況】
オフデイ。休養日。
■ 5月18日(日)18.May (Sun)
【概況】
JISの職員で、サマルカンドの郊外に山を持っている人がいるので、この日はその彼の山に校長以下、私も含めて男性職員8人でハイキングにでかけた。空気が澄み切って、水もきれいな素晴らしい環境の下、ステキなメンバーと楽しく交流し命の洗濯ができた。
ウズベキスタンのハイキングでは、ランチとディナー両方食べるのが普通なのだそう。到着→川で水遊び→ランチの準備→ランチ→山頂まで登山→バレーボール→夕ご飯、というモリモリのスケジュール。料理も皆さんとても上手である。ちなみにこのハイキングは8名中20代5名、30代2名、そして60代の私1名という構成。若い職員から大事にされながら、ハードな山頂登山もバレーボールもコンプリートした。ウズベキスタンに来れば、不思議なことに自分でも15歳くらい若くなったように感じる。
■ 5月19 日(月)19.May (Mon)
【概況】
午前中はアノーラさんの1年生の授業を参観。午後は8~10年生に対して日本の文化や歴史についての授業を行った。
● アノーラ先生の1年生の授業
1次方程式の授業であった。驚くことに、文字を用いて代数方程式を解くという、日本で言えば中学校1年生で扱うような内容であった。
日本の教科書では、方程式を扱う前に、数の計算、文字式とは何か、文字式の計算規則、未知数の考え方、等式と方程式、方程式の4つの性質、問題文から立式する、などいくつものステップを踏んで系統的に指導される。一方、ウズベキスタンでは、どの学年でも方程式を扱う場面がでてくるが、系統性は感じられない。いわゆる、「数は符号をかえて右辺に移動する」などという「答えを導く技能」をひたすら教え込むという手法が主である。これは問題を解く技術を早く身につけさせたいという目的があるからだとは思うが、それが学年が進むにつれて功を奏しているようには思えない。むしろ5年生以降に多くの落ちこぼれを生み出しているように感じられる。例えば、小学校1年生に、関数の概念や、変化の割合、極限、などの概念を教えずに、「指数を前に落として、1を引く」などとして、「微分」を教えたといえるのだろうか。小学校1年生がアインシュタインの特殊相対性理論について、説明を丸暗記して暗唱することは、称賛されるべきことなのか。私はここにウズベキスタンの数学教育の課題があるように思う。
とはいえ、アノーラ先生はたいへん勉強熱心で、生徒への指導もきめ細かく行い、生徒をよく育てている。課題への取組や、ノートを見ても、先生の指導に子どもたちがよくついてきていることが感じられる。この子どもたちを学年が進んでいく中で、どのように数学的見方・考え方が育ち、論理的、発展的に考えていけるようにしていくか、先生方どうしの意見交換が求められてくると思う。
いつもアドバイスを求めにきてくれるたいへん熱心な先生である。
67ーy=17 という一次方程式を解く場面。
ここから生徒は、y=67ー17 としている。
●子どもたちのノートがとても美しい。
●一人一人の習熟に応じて、個別にきめ細かく対応している。
●デジタル教材なども使いながら多面的な視点で指導されている。
●課題も適切に与え、子どもたちのやる気を引き出している。
● 8~10年生への日本の文化・歴史の授業
最初に、日本の食べ物、スウィーツ、名所、アニメ、スポーツ、〇〇道、などについてスライドを使いながら簡単に説明した。その後、戦後の日本の歴史について、私見を交えながら解説した。特に、高度経済成長時代の日本とウズベキスタンの現在が似ているところがあるので、日本の歩みを理解することはウズベキスタンの未来を考える上で参考になるのではないだろうか。
最後は「なぜ日本の学校では全員が掃除をするのか」ということをテーマに、学校教育やスポーツなどに宿る日本の精神性について説明した。最初から最後まで、生徒たちがとても興味深く聞いてくれてたいへんありがたかった。
日本の戦後史。被爆からの奇跡の復興、神武景気、高度経済成長、オイルショックからの低成長化、リーマンショック等々
質問コーナーでは私の家系図をかいて家族を紹介して欲しいといわれた。
日本の人気の食べ物とスウィーツ
日本で行っておきたいところ
柔道・剣道・相撲道・空手道・茶道・華道
日本の精神が宿る
■ 5月20 日(火)20.May (Tue)
【概況】
サマルカンド校最終日になる20日の午前中は、2年生の授業、午後は、9年生ロシア語クラスへの授業だった。また、ヤスミナ先生のロシア語の授業も参観した。2度目のサマルカンドラウンドは、生徒や先生方との関りが前回よりも更に濃密で、とても充実した日々でした。先生方の授業にも多くの工夫が見られて、とても感心しました。夜は、モヒ先生の誕生会にあわせて、私の送別パーティーを開いてくれました。楽しく語り、食べ、そして踊ってお別れをしました。本当にとても素晴らしい出会いであった。ありがとうございました。
● 2年生の授業
2年生の授業は、Multiplication table(かけ算九九)というオファーだったので、まずは皆に九九の表を作ってもらうことにした。すいすいできる子もいれば、1の段から怪しい子もいる。日本では「ににんがし、にさんがろく」と唱えてリズムで刷り込んでいくのだが、ウズベキスタンでは特にそういうものはないらしい。九九の表が完成した生徒には、おかわり問題をどんどんやってもらう。その間、苦手な子には、かけ算ゲーム(基本編)をやってもらって、徐々に数に慣れ親しんでもらう。表が全部完成した生徒にも、かけ算ゲーム(チャレンジ編)が待っている。みんなとても楽しそうに取り組んでくれた。
● 9年生の授業
いただいたテーマはAddition and subtraction of a algebraic fractions。今回は私の作ったテキストを使って、「部分分数分解」と「分数式は富士の山」という2つの技法について、分数と分数式を対比しながら説明した。生徒によると、このトピックは初めてだったとのこと。部分分数分解は全員が理解してくれたので目標の半分は達成した。あらためて授業をしてみてわかったのは、基本的な2次3項式の因数分解がしっかり定着されていないことである。教科書の難しい問題にいきなり手をつける前に、2次式の加減乗除、因数分解を反復練習し、しっかりマスターすることが求められるように思う。90分授業だったので、最後の15分は日本の文化についてスライドで説明した。こちらの方は、生徒たちみんな大いに盛り上がった。
● ヤスミナ先生のロシア語の授業
非常にユニークな授業であった。視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚の五感を使うことで、知識や事実が認知されることを、様々な体験によって掘り下げていくという内容で、教材制作にも相当時間をかけていた。
● 送別会・その他